FAKE‐LAKE


「眠っちゃったか……」

アンジェは自分の肩に寄り掛かっているレイを見て呟いた。

窓から差し込む夕日のオレンジ色が少しずつ眩しさを落としていく。

「レイ」

声をかける。軽く揺すってみたが、レイは起きなかった。

そっと離そうとしたが、レイの手はアンジェの服を固く握りしめている。

諦めてアンジェはそのまま寝かせておく事にした。

『“お前は特殊なんだ”っていつも言われた』

困惑したレイの表情を思い出す。

『お前は人間じゃないって。“道具”なんだって――』

その、人を人と思わない“博士”の発言に、心の底から憤りを感じた。


と同時に何かが。

そう、何かがアンジェの脳裏にひっかかる。


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