painful
さよなら
愛してる… 

繰り返し呟き甘えるお前 
抱き締めても…もっと、もっと強くと強請るお前の口癖のような「愛してる」が聞けなくなった冬の夜 

愛してる… 

何度も何度も呪文みたいに、その唇から溢れた声が 


消えた冬の夜 



さよならは、いつだって突然で…さよならは…僕には受け入れられそうにない 

諦めきれず夢で重ね合わせた躰を…握りしめた指先を 


一人想いに耽る 



冬の夜 



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