ラブ@メール



騒がしい救急車の中で、私はひたすらハルの名前を呼んだ。



酸素マスクをした、ハル。


冷たくなったハルの手は、私の体温も届かない。


代われるものなら、代わってあげたい。



私、やっと分かったんだよ。


やっと自分の気持ちに素直になれたんだよ。



こんなの嫌。


嫌だよ。




神様。


どうか……



ハルを助けて。


< 165 / 201 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop