恋 理~renri~


対峙する相手からジーッと鋭い眼差しを向けられて、はぁ…と溜め息をつけば。



「アンタね、誰に向って溜め息ついてんのよ?」


「あ、はは・・・」


「で、どうなのよ!」


苦笑を重ねていれば、せっかちな泉様は怒りのボルテージが上昇したらしく。



「・・・ない」


「は、聞こえないっつーの!」


ボソボソと呟いてみれば、案の定、鋭い攻撃をプラスされるだけだ。




「~だからっ、シてない…!」


「はぁ!?なんでよ!?」


せっかくの美人度もダウンさせるほど、目を見開いて騒ぎ立てた彼女。




「別に初めてじゃないし…、確かにそんな雰囲気だったけど…」


昨日の夜はキスをして、いざベッド…までは辿りついていたのだけど。



大和がギュッと私を抱きしめたまま、ベッドINした途端に寝ちゃったのよね…。



凄く疲れてたみたいだし、私も安堵感と彼の寝顔で幸せだったけど・・・




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