星に願いを。
どれだけ余裕ないんだ、あたし。
好き同士なら、普通の、当たり前の行為なのに…
もう、1年半たつのに…
あたしはこうゆうことにいつまでもなれなくて
なのに泰ちゃんには余裕が見える。
本当に、あたしはいつまでも子どもだ。
『一葉ちゃんどう?大学はっ。彼氏でも出来た?』
ご飯の後は毎年恒例、晴美ちゃんとお姉ちゃんのガールズトーク。
大人達に聞かれないようにお姉ちゃんの部屋で集まって。
大体2人で喋ってるんだけど、その話が面白くて毎年参加してる。
「楽しいよ~っ。彼氏は…まぁ、ねぇ……?」
お姉ちゃんはこっちを見ながら話を誤魔化す。
そういえば、同じ科の人にはかっこいい人が居なかったらしく、早々に諦めて帰ってきたっけ。