星に願いを。
お姉ちゃんなら可愛いから、違う科の人からも声がかかると思うけど。
「あたしより晴美ちゃんだよっ。うまくいってるの?」
『まぁ~…ねっ』
晴美ちゃんは、頬をピンク色に染めて、にへらっと笑った。
「えっ!晴美ちゃん、彼氏できたの?」
雰囲気で察したあたしは、隣にあった四角いクッションを力一杯抱きしめながら、晴美ちゃんんの次の言葉を待つ。
「そうなんだよ~!最近なんだよねっ。メールじゃ、全然答えてくれなくて。こりゃ会ったときに問い詰めなきゃって思ってねっ」
『一葉ちゃん~…っ』
変わりに答えてくれたお姉ちゃんは、待ってましたと言わんばかりに晴美ちゃんの顔を覗き込む。
あたしも同じように前のめりになって、晴美ちゃんを見つめた。