【BL】愛のカタチ
「じゃあな。電話とかしろよ?」
俺が学園の入り口と格闘(?)してる間に凪紗はスタスタと別方向へ。
「どこ行くんだよ?一緒に理事長室とか行ってくれねぇの?」
きちんと案内してくれてたから、最低、理事長室までは来てくれると思ってた。
「部屋に戻るんだよ。さすがに眠い」
言われて気付いた。
眠いからベンチで寝てた訳で。
それなのに俺を案内してくれて。
疲れがピークなんだろう。
「ごめん。付き合わせて。ゆっくり休んで?」
「俺の方こそごめんな。あ、一応これも持ってて」
謝れば、渡されたカードキー。
「これ、何?」
「俺の部屋の。でも来る時は連絡してな?」
じゃあな―。と手を振りながら、凪紗は去っていった。