【BL】愛のカタチ


「なんだよ…。俺のこと好きとか言ってたくせに…」

なんだか遊ばれたみたいだ。

「って、俺。凪紗に惚れてるみたいじゃん」

ないない。
考えを振り払うように首を振る。


「お邪魔のようですけど、いいっすか??」

突然の声に、ビクっと体を揺らしながら、首だけをゆっくり動かして見る。

「なんだよ…その見方は。つか何、凪のネコな訳?」

「ね、猫ってなんだよ!?」

「や、違うんならいいや」

いきなり人を猫呼ばわりしといてはぐらかすとか…
でも、凪紗を知ってるんだ。

「凪紗と仲良いんだ?」

気になって聞いてみる。

「だって俺、凪と従兄弟だもん。神崎翔(カンザキカケル)。よろしく――っ」
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