【BL】愛のカタチ
「ありがと、ここまで案内してくれて。あとは理事長がいるから…大丈夫だから…」
翔の前から立ち去ろうとした時だった。
「待って!」
後ろからの声と、引っ張られる感覚。
「ごめん……」
後ろを向いて、翔を見つめれば謝罪の言葉。
「それは…何に対して?」
俺と仲良くできないこと?
それとも俺の過去を無理に聞いたこと?
疑い出したらキリがない。
今までの経験上、考えてしまう。
離れて行っちゃわないかなって……。
ネガティブな考えと同時に下がっていく目線。
「ごめんな…」
上からの声。
何に対してって聞いてんだろっ!!そう怒鳴ろうと思ったんだ。
離れて行く前に、俺から離れようと思って……