【BL】愛のカタチ


「俺さ…最初は未来に嫉妬してたんだ」

「は?」

翔の唐突な言葉。
俺は間抜けな声しか出せなかった。

「俺が首席を奪われるなんて…って思ってさ。コイツさえ来なきゃって思ってた。」

なのにさ。未来は魅力的だから。わざわざこんな所にくるって訳ありなのかって思っちゃって…
詮索して、ごめんな?
そんな風に申し訳なく謝ってくる翔。
ってことは…

「俺のこと、軽蔑した訳じゃなかったんだ…」

「軽蔑なんてする訳ないじゃん!俺、未来のこと好きだし」

「!?……マジで?」

「マジで!!」

真剣な顔だから、照れる。
今の俺の顔は真っ赤なことだろう。
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