ミュージック・ラブ〜君がくれた歌〜


そしてシュンとレイナと里菜は車に乗り込み、シュンの運転で東京郊外の現場に向かった。


メンバーが現場につくと、夏祭りの準備が急ピッチで行われていた。


『おお、君たちがフレンズかい?』


一人の老人が近寄って来た。


『はい。私たちがフレンズです』


レイナは車から下り、笑顔で言った。


『遠い所わざわざありがとう。わしが町長です』


老人はニコッと笑った。


『いえいえ。こちらこそライブに呼んでもらえて光栄です』


里菜は笑顔で言った。


『この町はの〜、小林誠吾くんが有名になる前に、彼が住んでた町なんじゃよ。彼は優しくて、好青年じゃったわい。わしらはずっと彼を見守って来たから、彼が解雇されて心配してたんじゃ。でも、フレンズの復帰ライブをこの町でやらしてくれって、電話くれた時は凄く嬉しかったし、あれだけ有名になってもわしらの事を忘れずに居てくれた事が凄く嬉しかったわい』


町長は笑顔で言った。


『小林さんがこの街に住んでたなんて初めて聞きました』


レイナは驚いた。


『ホント彼にはお世話になったわい。それに世間では君たちフレンズを批判してる人もおるようじゃが、わしには君らが批判されるような人間には見えないしの〜』


町長は笑顔で言った。


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