ミュージック・ラブ〜君がくれた歌〜
『町長さん…』
メンバーは町長の笑顔に少し励まされた。
『さて、時間もない事じゃし…早速準備してくれ。小さなステージじゃが、あっちに用意してあるからの〜』
町長はステージを指差した。
『はい。良いライブを期待してて下さい』
レイナがニコッと笑って言うと、メンバーは車から機材を下ろしステージへと運んだ。
そしてメンバーたちは自分たちでライブの準備をした。
『ふぅー…もうすぐ時間だな。キース来てくれるかな?』
シュンはステージに座り心配そうに言った。
『…来るよ。キースさんはきっと来る』
レイナは笑顔で言った。
そして、夏祭りが始まりライブの時間となった。
ステージの前には、数百名の人がフレンズのライブを楽しみに待っていた。
『…仕方ない。キース抜きでやるしかない』
シュンは決断くだした。
『でも…ドラムはどうすんのよ?ドラム抜きでやるつもり?』
里菜は不安げに言った。
『…レイナ。お前がギター弾け。俺がドラムを叩く』
シュンの悩んだすえの決断だった。
『シュン…あなたドラム叩けるの?』
里菜は心配した。
『…やってみるしかないさ』
シュンは自信なさ気に言った。
『シュン…。ダメよ、あなたじゃ不安過ぎるわ』
里菜はきっぱり言った。