狂愛~狂うほどに君を~
えっ?
私だから…?
ゆずは千の言葉に少しばかり安堵した。
そして少しばかりの喜びで口元を緩める。
『この後は夕飯にでも連れて行くつもりだったが…。予定変更だ。』
千は再びゆずの手を引きながら歩き始める。
『あっあの、泉さんは?』
『気にするな。子供じゃあるまいし少しくらいほっといても平気だ。』
ゆずの質問に眉を上げた千だったが気をつかいながら自分を見つめているゆずをみて直ぐにその眉は戻っていた。