企画小説
「決定権は私にある。いいだろう、浬津」
「ありがとうございます」
頭を下げて、お礼を言った。
「さぁ、行こうか」
「麻津裏!絶対毎日電話とメールだよ!!」
「わかってるって」
優喜麻津名は、この日より戸籍から何から何まで変更し、
“東苑堂寺浬津”
と、なった。
――――――
―――――――…時は流れ、
ピピピピピピピピピ…
ガッシャン!!
「むにゃ…ハッ!!いけない!今日は、寝坊なんかしてられないよ!!」
ガチャリ。
「失礼致します、お嬢様。起きて……って、あれ?」
「今日は、起きてるわよ!淡岩!!」
「流石に、本日は自分で起きましたか」
「まぁねっ!!」