らぶりぃ。
「佐久間も鷹尾も知らなかったことだし、花びらだけだから専門の人間でもない限り分かることじゃないんだが」

「渡瀬君、もったいぶらないで教えて」

弱々しい声で優希が懇願した。傷ついた優希の姿はとても痛々しい。

「これはな、たぶん『ハカマオニゲシ』の花びらだ」

「ハカマオニゲシ?何だそれ?」
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