林檎の木の下にて
第一印象はとにかく
明るくてよく笑う人だと思った…
綺麗な整った顔でさわやかに笑うのだ。



「來砂羽が入るクラスは、2年C組だ。うるさくてバカばっかだけど根はいいやつばかりだ。
安心しろ。」



こんな話題を持ち掛けられたのだから、そろそろクラスが近いのだろう…


私は急に胃が痛み出した。古傷がうずく。




走馬燈のように、流れてくる過去を必至に追い払う。


呼吸が荒くなったのに気付いたか…

「緊張するか?そりゃするよな… 誰もがあんな 儀式みたいな自己紹介好きでやんないよな…
大丈夫だ。來砂羽はあのクラスで仲良くなれる、そんな気がする…
……
男の感ってやつかな?」



先生の言葉はいやに説得力があって、心に響いた…。
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