林檎の木の下にて
先生はしばらく林檎を見ていたがやがて

ベンチを立つ


「さっ……………………行くか!!!!」



私はコクンとうなずく。


先生は先を歩くがしばらく歩いて振り返る…



「これ!來砂羽にやる!お守りとして、持ってろ!!!」


先生は投げる合図をし、ポイッと投げる



私はどうにかそれを両手で受け取る…



おそるおそる 手を開くと そこには可愛い林檎のストラップがあった。


思わず嬉しくて顔を上げる…



感謝の気持ちを込めて ニコッと笑った。



私はそのストラップを握り締め、先生についていく。


林檎がまだまだ色付く前の時期のことでした。
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