妹は年上 !?
―――学校―――

「ふぅ~やっと着いたね!」

美沙子は疲れきった人みたいに言った。

「美沙子さん!やっと、ってほど、歩いてませんよ!(笑)」

「あ、そうだね!(笑)」

美沙子はニヤけながら言った。

すると、いきなり…

「カキーン!」

と向こうの方から何やら、音がしてきた。

「なんだろ?今の音?」

「さぁ~わからない…でも、校舎内から聞こえたよ!」

「校舎内からか…」

夏希が何か、思いつめたように言った。

「どうしたの夏希?」

「私…実は…夜の学校が苦手なんだよね…」

「え!そうだったの!?」

「まぁ…だから私…」

すると、美沙子がいきなり、夏希の手を握った。

「えっ!?」

夏希は驚いてる。

「大丈夫!もしもの時は、私が守るよ!」

美沙子は力強く言った。

「あ、ありがとう…」

そして、私達は校舎へと、足を踏み出した。
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