LAST contract【吸血鬼物語最終章】
「やっぱり、そのつもりなんだ」
何も言わない僕を見て、スミレは答えを出した。
スミレの言っている事は、正解。
だから僕は此処に帰ってきたんだ。
何も言わない代わりに、困った様に笑うと、スミレは息を吸い込んだ。
「‥やっぱ、止める」
僕の上からピョンッと退いて、スミレは僕を睨み上げる。
「止めるって、何を?」
「アオちゃんの事、ずっと想ってるって言ったけど、やっぱ止めるの」
ああ、そう言えばそういう事言っていたっけ。
あの日に‥‥。
「だってアオちゃん、ボクのところに来る前に、死にそうだし」
今こそと、ペシペシ僕の頭を叩きながら、スミレは今度は息を吐いた。
「だから、想うだけじゃなくて、会いに行くって決めた」
あまりにも切ない顔をして言うものだから、僕はまた言葉も息も飲み込んだ。
スミレは潤んだ目で、僕を映す。
「アオちゃん、お願い‥。また一緒にいて欲しい」