群青の月 〜『Azurite』take00〜
青いビニールシートの山の横に
今あがって来たドアがある
灰谷が居て、俺から見た左
黒い鉄柵の向こうに都心のビル群
駅前に出来た電化量販店の看板で
そちらの空間は、以前より白く
明るい
細いビニール縄に左手を添えて
右手はジーンズの腰
少し腰を曲げて
都心とは反対の
雑居ビルの群れを
奴は目を細めて、眺めていた
風が白のタンクトップを
左に靡かせ
響くのは、黒いブーツの音