群青の月 〜『Azurite』take00〜
「 ――― 合宿? 」
「 そう
オレはこんな性格だけど
やっぱしバンドはさ
…こう……
そうなんだよな 」
「 どうなんだよ 」
わかってはいるが、敢えて聞き返し笑う
「 みつかった!って言うかさ
その場限りばっかりで、
毎回やってたのは別に
そういう形態が好きだった訳じゃなくて
でもオレ、池上の音、好きで
ほら、同じ一拍でもさ
人それぞれ手グセで、それが前に来るか、
後ろにくるかってあるでしょ 」
「 うん 」
「 池上のは、ジャストに来るからさ
そこで青山のベースが暴れて
好き勝手オレが遊べるって言うか…
それなりに、おまえら二人と
一緒にやりたくて
頑張って誘ってたんだけど」
「 そうだったのか 」
「 …僕、は… 」
「 うん 」
「 …束縛苦手で…
何時に必ず来いとか、駄目で
眠いときは寝ていたいし…
だからずっと、
助っ人でやって来てたんだけど
人の後ろで、叩いてて
その…ちょっと
………泣いたんだ 」
うん 俺も、泣いたよ
「 だから、この皆とは固定でやりたい
今日も、いつもは約束って
ダルイんだけど、時間前に、起きた 」
皆で吹き出した
池上も笑っている
「 ……ボウズは? 」
真木が、あずるに向かって
真剣に聞く
そして あずるは、
真木、池上、最後に、俺の目を見つめ
潤んだ碧い目で
「 一緒に、行きたい… 」
そう、答えた