恋するOL!戦うOL!
「あの・・話があるんだけど。」

廊下ですれ違う時に思い切って一也を呼び止めた。


「私・・・薫子先輩から春花さんとのいきさつ聞いたの。」

「だから?もう、今さらだろ?」

一也は冷たい口調でそう言って行ってしまおうとしたが・・・



「一也。こんなとこにいたの。あら?」


春花さんだった。

春花さんの表情が見る見る強張っていく。


「どう言うこと。まだこの女と?」


一也が慌てたように

「何でもないんだ。春花さん、行こう。」


一也は春花さんの肩を抱いて・・・

「あ、言ってなかったけど、俺、春花さんと付き合うことになったから。」


視線を逸らしたままそう言った。



え・・・・



「ま、待って一也!」


引き留めたい。


でも・・一也は振り向かなかった。


代わりに、

「まだ何か用?一也に近づくの止めてくれる?」


春花さんが言った。



勝ち誇ったような・・・そんな顔だった。




私は・・・負けたの?


もう・・・一也の心は・・・戻って来ないの?


一也は本当に・・・春花さんで・・・いいの?

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