恋するOL!戦うOL!
終業時刻直前の女子トイレ―――

「よくもまあ平気な顔して出て来られるわよね。」

「ホント信じられない。春花さんと一也が付き合ってたのに
二人の間に割り込んでしかも高槻さんと二股かけるなんて、
最悪の女ですよね。」


今度は、春花さんと同期の美咲だった。


どうして私が春花さんと一也の間に割り込んだなんてことになってるの?

しかも高槻さんと二股なんて・・・

私はちゃんと一也と別れてから付き合いだしたんだし、

そもそも、春花さんと一也の間に割って入ったわけじゃない。


「だから高槻さんの目を覚まさせてあげなさいって言ったでしょ。
彼も分かったんじゃない?」

「ええ、あんな最悪な女になんかもったいないですもん。」

「そうね。」



春花さんが笑っていた。

春花さんの・・・悪意・・・

美咲と高槻さんのことは、春花さんが・・・


この時、やっと美咲と高槻さんのことも春花さんが関わっていたと知った。



一也と別れたとゆうのに春花さんはとことん私を追いつめたいのだろうか?



美咲と高槻さんのことがあったあの後・・・

私が一也に電話するのも分かってた・・・?


そんなに私を傷つけたい?



そこまでする必要がどこにあるの?




少しは一也に未練でフラフラしたことは確かだけど・・・



何もかも取り上げようとする必要はないじゃない?



美咲と春花さんが居なくなるのを待ってそっと女子トイレを後にした。



ここは・・・嫌なことばかり知ってしまう場所みたいだ。

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