恋するOL!戦うOL!
彼氏がいないと人に言う度に、一也が出てきては消える。


人には言うなと言ったのは一也だけど、嘘ついて浮気してる女みたいでやな感じ。


「そうなんだ。さっきこの店に入って来てすぐあかりちゃん見つけて・・・

なんか嬉しそうにメールしてたからてっきり・・・。」


ずっとメールしてる私を見てたの?

あの時ぶつかるまで・・・。


「ちょっとぉ。何そこ、二人の世界を作ってるのよ~。」


真理子先輩、かなり酔ってる。


「はいはい、席替えね。」


真理子先輩が、私をお尻で追い出して彼の隣にピタッとくっついた。


ちょっと、嫉妬。

ちょっと、ホッとした。


彼は、困ったようにこちらに視線を投げかけて来た。


私も困ったように微笑み返して席を移動した。
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