恋するOL!戦うOL!
結局、一也は営業に出たまま帰らなかった。


少しでも早く誤解を解きたかったのに・・・。




帰りの地下鉄はいつも以上にグッタリ。


しかも隣の女子高生がうるさ過ぎ・・・。


「マジやばいって~。彼氏に二股バレちゃってさあ~。」


なに?なに?二股?


急に耳だけ異常に隣に集中・・・。



ってゆーか自分は二股じゃないのに、

その『二股』って言葉にすごく敏感になってる。




で?で?どうやって対処したわけ?



ばかみたいに隣の女子高生の話に聞き入ってた。



「あんたの浮気知ってんだからって逆ギレしてやったわよ。」



そっか、そっか・・・逆ギレね。


って・・・


一也が浮気なんて・・・・




そうだ。春花さんのこと・・・



一也に聞くべきなんだろうか?



下を向いて目をつぶった。


もう隣の声も耳に入らなかった。



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