恋するOL!戦うOL!
思い悩む間もなく駅から5分の距離の会社に着いてしまった。




はあ~。

今日もグッタリ。

通勤でこんなにグッタリって・・・

ギュウギュウ詰めの車内での肉体的疲れより今日は、精神的に疲れた気がするのはなぜ?



ロッカールームで後からやって来た美咲が、


「み~ちゃった!」


とドアを開けるなりそう言った。


着替え中なんですけど・・・



「何を見たって?」


「あ~ら?白々しい。俊くんと一緒だったく・せ・に。」


俊くん?あっ・・高槻さん?

見られてたの?


「あ、ああ、うん、たまたま電車が一緒だっただけで・・・

それが?」


制服のブラウスを羽織りながらロッカーの鏡を見て、自分がやましい顔をしてないかチェック。


「たまたま・・・ねぇ。」


美咲も制服に着替えながら意味深な目つきでこっちを見てくる。


「それ勝負下着?」

「何で?」

「いつもと違うくない?」

「同じだって。だいたい・・・。」




「おはよう。何の勝負するって?」


美咲と私の話を聞いていたのか、そこに薫子先輩が現れたのだった。
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