恋するOL!戦うOL!
でも・・・

久しぶりに書庫に逃げ込み


ここに来るの一也と別れた日以来だった。


そして・・壁にもたれて目を閉じると・・・

コトンと物音がした。


誰かいる?

辺りを見回すと――――



一也の顔見たらとたんピンと張り詰めた糸が切れて・・・


「あかり・・・。」

一人で頑張ってみても辛過ぎる。

「一也・・。」

泣いちゃいけないって自分に言い聞かせてた。

でも、もう限界。


一也に抱き寄せられその胸に顔を埋めると

涙が止めどなく溢れてきた。

そんな私を一也は黙って抱きしめていてくれた。


「ごめん。あかりを守ってやれなくて。全部俺のせいなんだ・・・。」


なに?なにを言ってるの?




その時・・・

書庫の扉が静かに開いた。


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