恋するOL!戦うOL!
帰ると部屋の前に一也が居た。

「もっと早くに・・いや、最初から話しておくべきだった・・・。
俺と春花さんのこと。」

「聞きたくない。もう遅いよ。」

「分かってほしい・・・
俺は、あかりのことが好きだったから付き合ったんだ。
だけど、その結果がどうなるかも分かってたから・・・。」

「聞いたってしょうがないって言ってるでしょ。
いいから帰ってよ。」

「だから・・・。」



「どうしたの?あかりちゃん。」

そこへ高槻さんが現れたのだった。
さっきホームで別れたばかりの・・・

「高槻さん・・・。」



マンションの廊下――――


今彼と元彼の鉢合わせ。

ふう~ん、こう見るとどっちもハンサム。

って・・・それどころじゃない!

のに・・・私こんな時に落ち着いてる?


しばし男同士の睨み合い・・・


「誰?」


今彼の方が優勢?

高槻さんが私の肩をだいて引き寄せ一也の方を見て言った。


「か、会社の同僚・・・。」


肩に置かれた手が気になる。

一也が一瞬眉をピクリと上げたのが分かった。

元彼って言う訳にいかないんだからしょうがないでしょ?


「会社?ふう~ん。で?何の用?」


高槻さんもこの言い方・・・信じてない


ちょっと・・・けんか腰?



厄介なことになりそう。
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