恋するOL!戦うOL!
「で?用事があったから来たんですよね。」

高槻さんが一也に言った。

一也は、高槻さんを睨みつけたまま返事をしない。


「あ、あのね。わ、忘れ物を・・・持ってきてくれて・・。」


どう考えても変ないいわけ・・・
信じる訳がないのに・・・

どうしよう・・・。


でも、先に諦めた?のは一也だった。


冷たい目で私を一瞥し踵を返すと一也は黙って帰っていった。

どうしよう・・・。。。

「入っていい?」

高槻さんはそう言いながら先に私の部屋に入ってしまい・・・。

「実家じゃなかったんだ。」

「え?」


そうだった。高槻さんには実家暮らしって言ってて・・・


「それは、僕に来てほしくないから?とか?」

「そ、そんなこと・・・。」


息がつまりそう

狭い玄関で向かい合って・・・

まともに目を合わせられないから視線を足元に移動する。

そういう訳じゃないけど・・・

言い訳ができない。


「私・・・ごめんなさい。」

「いや・・謝まられてもさ。」

「高槻さん・・・。」

「それ。その呼び方も・・・なんか他人行儀?

僕もそんなに鈍感じゃない。」


怒ってる・・・?


「取り合えず今日は帰るよ。

なにしでかすか自分でも分からない・・・し。」


高槻さんが部屋から出て行くと、私はヘナヘナと床に座り込んでしまった。


分からないわけがない。


そう、高槻さんにも分かってしまったに違いない。

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