恋するOL！戦うOL！

「あ、あの・・私です。あかりです。」

「ああ、・・・」

電話の向こうの高槻さんの様子がいつもとは違うのが分かった。

「えっと・・・あの・・・私・・・。」

言葉がちゃんと出てこない。

「何？別にいいよ。言い訳とかさ。

さっきの人って元彼だろ？

今さら何の用って感じだけどさ。

まさか二股とかって言わないよね。」

「違うの・・・私・・・。」

「面倒なのって御免なんだよね。

実家暮らしとかって嘘ついたのってさあ、

彼と鉢合わせさせないためだったとか？

だったらすごい女だよね、あかりちゃんって。」

「高槻さん・・・。」

「だからさあ～、その呼び方も。」

「ごめんなさい。」

高槻さん・・・お酒飲んでる？

「もういいよ。

つ～か、めんどくさいし。

切るよ。」


ツーツーツー


私に何の言い訳もさせずに高槻さんは電話を切ってしまった。



どうして？


何か高槻さんらしくない。


でも・・・そうさせたのは・・・私。



このまま・・・終わってしまうの？