Happy garden.【短編】
その言葉にクスッと笑いをもらした。
確かに、どう考えても寝過ぎだった。
誠司さんが何時に寝たのか知らないけど、わたしはアルコールの影響なのか、疲れがたまっていたのか、1日の半分は眠っていたはずだ。
「それじゃ、車出すから、一緒に買いに行くか」
「うん、ありがとう。じゃあ、洗面台借りるね」
荷物を一人でもつよりは楽だから、ありがたく乗せてもらうことにする。
誠司さんに洗面所の場所を教えてもらい、かばんに入れていた化粧ポーチとフェイスタオルをもって、部屋を出てすぐ左の扉を開けた。
右側手前に洗濯機、その奥に鏡と洗面台、一番奥に浴室の扉がある。
鏡を覗き込むと、目の周りのアイライナーやマスカラがとれて、パンダ目になっていた。
「……ひどい顔」
化粧は薄いほうだと思うけど、昨日は久々に気合いを入れてメイクしたせいか、化粧くずれがひどい。
幸い、彼氏の家で泊まりの予定だったので、ポーチにはメイク落としが入ってる。
落とせばいい。
メイクと一緒に、健吾との思い出もすべて流し去ってやる。