Happy garden.【短編】
「ねぇ、ちゃんと家でご飯を作らないと、体に悪いよ」
体を起こしながら誠司さんを見る。
彼は着替えおわっていて、ジーパンを穿いていた。
「作らなって言われても、ろくに作ったことないから、一人ではよう作らんよ。
実家にいるときにも、料理の手伝いをしたことないねん。それに、仕事終わりで疲れてるときに自炊する気おきへんし」
誠司さんは頭をかき、視線を宙にさまよわせた。
その姿を見て、そっと溜息をつく。
「とにかく、おせちを食べてもらって、泊めてももらったから、そのお礼も兼ねて、今日は何か作るわ。
今からスーパーで食材を買ってきて、余ったものはわたしが家に持って帰るから」
「マジで!? ありがとう」
わたしが言い終わるより一息早くのタイミングで、彼がわたしの手を取った。
その顔はとても嬉しそうに輝いてる。
そんな顔をされると、わたしまで頬が緩んだ。
「買い物行って、作ってだから、朝ごはんと言うより昼ごはんになっちゃうけどね」
「それはしゃーないよ。もう10時やしな。久々にのんびり寝てもうたわ」