【企】あんたなんて大ッキライ!!





『俺…遊び人なんかじゃねぇーから

いや…前は遊び人だったけど…

でも、桃子と会ってからは誰ともねてない』


「………やめてよっ!!」

あたしは握られた手を振りはらった。



「そんなこと…信じらんないよ!」

そう叫ぶ。

拳を力強く握る。


爪が皮膚に食い込んで痛かった。



『………これで、信じられるか?』


あたしは裕貴の香りに包まれた。

好きだった…この香り。


でも今はキライだ。

裕貴なんて…キライだ



「離して…っ!!」

裕貴の腕の中で暴れる。

でも、離してはもらえなくて。



『桃子…聞け

ホントに俺は誰ともねてない。


もちろん…担任とも。』



「じゃあ…あの噂は…」


叫ぶ気力も残っていなかった。

ただひたすら、涙は零れるばかりで。







< 24 / 27 >

この作品をシェア

pagetop