【企】あんたなんて大ッキライ!!
『俺…遊び人なんかじゃねぇーから
いや…前は遊び人だったけど…
でも、桃子と会ってからは誰ともねてない』
「………やめてよっ!!」
あたしは握られた手を振りはらった。
「そんなこと…信じらんないよ!」
そう叫ぶ。
拳を力強く握る。
爪が皮膚に食い込んで痛かった。
『………これで、信じられるか?』
あたしは裕貴の香りに包まれた。
好きだった…この香り。
でも今はキライだ。
裕貴なんて…キライだ
「離して…っ!!」
裕貴の腕の中で暴れる。
でも、離してはもらえなくて。
『桃子…聞け
ホントに俺は誰ともねてない。
もちろん…担任とも。』
「じゃあ…あの噂は…」
叫ぶ気力も残っていなかった。
ただひたすら、涙は零れるばかりで。