【企】あんたなんて大ッキライ!!
『分からない。
どうしてあんな噂が流れたのか。
でも俺のこと信じろ』
そう言って裕貴の腕に力が入る
『今、信じられなくても明日から信じてくれればいい』
裕貴の声に落ち着くあたしのキモチ
さっきまで裕貴はあたしをだましたんだ、
そうとしか思えなかったのに
裕貴の温もりと裕貴の声で
信じても…いいかな、
と、思い始めてる。
「ホントに…誰ともねてない?」
『さっきから言ってるだろ?』
「でもなんで…あたしなの?
入学式で初めて逢ったんだよ?
あたしじゃなくてももっと…可愛い子いたでしょ?」
そうあたしが聞くと耳元から溜め息が聞こえる。
『それはなぁ~…』
珍しく裕貴が言葉につまってる。
どんなときでも言い返してくる裕貴が戸惑ってる。
「それに、あたしの名前も知ってた」
名乗ってもないのに裕貴はあたしのこと、知ってた。
ずっと不思議だったんだ。
『うるせー…
黙ってろ、お前は』
「でも……んっ……」
口を開こうとしたあたしは裕貴にふさがれる。
いつもより情熱的な気がするのはあたしの気のせいなんだろうか。