【企】あんたなんて大ッキライ!!
『これで、信じられっか?』
深呼吸しているあたしの顔を覗き込む裕貴
その顔はニヤついていて。
絶対、またおかしなことを考えてる。
「………信じられない」
なんてウソをつく。
でも目の前の裕貴は余裕そうにニヤニヤ笑ってて。
『お前…自分の立場分かってる??』
「わ、分かってるわよ!!」
あたしはそう叫び裕貴を睨む。
でも
『潤んだ瞳で睨まれても逆効果なんですが?』
なんて言うんだ、あのバカは。
そして高台にあるたった1つのベンチに押し倒される。
な、なによ?!この展開は!!
「や、やめてよ!!」
襲われることを悟ったあたしは叫ぶ。
『やめて欲しいの??
じゃあ言えよ
俺のこと好きだ、って。』
「む、むり!!」
そんなこと恥ずかしくて言えないでしょ??
『じゃ、遠慮なく』
裕貴はそう言ってあたしとの距離をつめていく。
「ゆ、ゆうきっ!!」
とりあえず名前を叫ぶ。
『ん??言う気になった??』
ここは恥だって捨てなくちゃダメだ。
「あ、あたしは…裕貴のことす……んっ…」
せっかく好きだよ、って言おうと思ったのにこの展開。
この変態!!
この俺様野郎!!
そう心の中で叫びながら裕貴のキスに応えていた。
結局、好きなんだ。
どれだけ変態でも
どれだけ俺様でも…ね?
【END】
→あとがき