いつも笑わせてくれる貴族
「恵美どないしたん」
私が話掛ける。
恵美は下を向いて俯いたまま。
「セックス……したい……」
「はぁ?」
私は少し焦る。
ほんまこいつどうかしちゃってる。
「あと……シン……ナーも……吸いたい………」
恵美の口からはシンナーという言葉が出た。
2日で何があったん?
なんでこんなことになったん?
「シンナー吸うてんの」
「うるさい」
恵美は席を立って、教室を出てった。
皆こっちに注目しとった。
「大谷さん…」
「何」
私に話掛けたのは、結菜ちゃんやった。
「恵美ちゃんを、そっとしたらどうですか?」
「…」
私は無視して自分の席に戻った。
「大谷」
瀧口が話掛けてきた。
「なんやねん」
私は頬杖をついて答える。
「お前ってそんな感情あった?」
「………知らん」