いつも笑わせてくれる貴族



空を見ながら歩けば、星が綺麗に見える。


こんなん石田さんと見れば………。




………ダメや、勝手に妄想つくたらアカン。





そして恵美の家について、インターホンを鳴らす。

久しぶりやな、恵美の家に来るなんて。


ガチャッとドアが開いた。

出てきたんは恵美のオカンやった。


「あぁゆかりちゃんやないか……」



オカンも相当疲れてそうやった。

「ちょっと恵美が心配で」

「上がって上がって」

恵美のオカンは、家に入れてくれた。
懐かしい恵美ん家の匂い。

前とは全然変わっとらん。


「これでもどうぞ」

オカンはお茶を出した。

私はお辞儀する。

このお茶の匂いも変わっとらん。
こうして恵美ん家のリビングでしみじみしてお茶飲んどったわ。

そこらへんに落ちてる新聞も、恵美が小さい頃オカンのために書いた絵も、部屋に向かう階段も……すべて懐かしいもんやなぁ。


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