いつも笑わせてくれる貴族


少し心の準備をした。


そしてドアノブを力強く握る。


ドアを開けた。





すると今までに嗅いだこともないものすごい臭いがした。


恵美の部屋には、ビールの缶やタバコの吸い殻、袋、化粧道具があちらこちらにたくさん散らばっていた。






「…あ…っん……っ」


恵美の声が、ベッドから聞こえた。
ゆかりはまさかと思って、鼻をふさぎながらベッドの掛け布団をめくりあげた。




そこには、裸の恵美と男の人がいた。

淫らなことをして。




私は一瞬固まった。








「………恵美………?」










「……………もー、いい所で………何すんねん」


恵美は私を睨みつけた。


「な、何してんねん…………っ」





「何って……………………“男遊び”に決まっとるやん”」


「はぁ………?」




「あとは、お酒飲んだりタバコ吸うたりシンナー吸うたり…」

指折り数える恵美。












パチンっ



私は思わず恵美にビンタをしてもうた。


「恵美、まだ19歳になったばっかやろ!?なんでシンナーも吸ってんねん!!!」




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