制服姫
咲希は息一つ乱さず、火を睨み付けていた。

だけど颯大達はもう見えない。

「咲希…。颯大くんは…。」

「…わかってるよ。」

咲希は全部わかってる。颯大が咲希の元へ来たこと。わかってて咲希は逃げて来た。

息も整ってきたし、咲希をじっと見つめた。咲希は、少し寂しそうに私を見た。

「…わかってるけど…まず恵美達に謝って欲しかったの。」

「…そっか…。」

友達を傷つけたことを咲希が許すはずが無い。恵美達は咲希の大切な友達だから。

だけど、颯大だって咲希の大切な友達だから。

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