キャンパス・ダイアリー
私だって恋した相手がたまたま先生だったってだけで…。



「誰かに言いふらしたりはしないけど俺は諦めないから」

「そう…。でも無駄だから」



小川君の気持ち…受け取れるはずがない。



これ以上何も言わず、その場から立ち去った。




「うわっ!びっくりしたぁ!」




アパートの入口には先生がいた。



「どうしたの?」

「ん?まぁ…心配になって…」

「言いふらしたりしないってさ。先輩とお兄さんのおかげだね」



安心した笑顔を見せた先生に、小川君は諦めはしないということを言う勇気などなく…そのまま三人でご飯を食べに行った。
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