*君の瞳に乾杯ッッ*〜恋した君は年上美人〜
「ひっく……っ…」
彩は店の前で携帯をにぎりしめて泣いている。
俺は…
今出ていってもいいのだろうか。
頭は冷静に考えていた。
くそッッ!
頭とは裏腹に体がかってに動いた。
「…彩……」
しゃがみ込んでる彩の前に立った。
「……彩?」
もう一度彼女の名前を呼んだ。
彩は無言で顔をあげた。
「…っく…勇貴…?」
瞳に涙たっぷり溜めて、俺を見つめた。
泣くな…
あんな奴の為に…
俺は彩の腕を引っ張り、俺の腕の中にすっぼり入れた。
「…勇貴…やめ…
「やめない」
「…何で?友達だよ」
「友達でも関係ない。好きな奴が目の前で泣いてるのに、ほっておけるかよ!」
俺は、彩をぎゅうっと抱きしめた。
「…ダメだよ…あたし…てっちゃんが好きだもん」
「てっちゃんって奴を好きでもいい。けど、ほっておけないんだ。好きでいること位…許せよ…」
俺は、わがままだ。
こんな時にまで、彩に思いを押し付けている。
けど彼女は−…
「ありがと…勇貴…」
ダメだ−…
ダメだよ。彩。
俺の思いが
強くなる一方だよ…