*君の瞳に乾杯ッッ*〜恋した君は年上美人〜



「ひっく……っ…」



彩は店の前で携帯をにぎりしめて泣いている。







俺は…


今出ていってもいいのだろうか。



頭は冷静に考えていた。





くそッッ!




頭とは裏腹に体がかってに動いた。





「…彩……」



しゃがみ込んでる彩の前に立った。




「……彩?」




もう一度彼女の名前を呼んだ。




彩は無言で顔をあげた。




「…っく…勇貴…?」







瞳に涙たっぷり溜めて、俺を見つめた。





泣くな…


あんな奴の為に…




俺は彩の腕を引っ張り、俺の腕の中にすっぼり入れた。



「…勇貴…やめ…
「やめない」




「…何で?友達だよ」


「友達でも関係ない。好きな奴が目の前で泣いてるのに、ほっておけるかよ!」



俺は、彩をぎゅうっと抱きしめた。



「…ダメだよ…あたし…てっちゃんが好きだもん」


「てっちゃんって奴を好きでもいい。けど、ほっておけないんだ。好きでいること位…許せよ…」



俺は、わがままだ。






こんな時にまで、彩に思いを押し付けている。






けど彼女は−…




「ありがと…勇貴…」





ダメだ−…




ダメだよ。彩。







俺の思いが




強くなる一方だよ…






< 15 / 39 >

この作品をシェア

pagetop