【長編】Love Step~冷血生徒会長×天然娘の恋愛初心者ステップアップストーリー~
なにが起きたのかわかっていないらしい。
「聖良、そのガラスもういらないからな。ゆっくり指を開いて…。」
俺はそう言うとそっと聖良の指を一本ずつ伸ばしてやる。喉元をこれ以上傷つけないように気を配りながら、突きつけたガラスをそっと血に染まった手から取り上げる。
赤く染まったガラスを投げ捨てると細かく砕けて血しぶきのように辺りに飛び散った。余りの痛々しい姿に狂おしいほどの愛しさで聖良を抱きしめる。
「聖良…あんまり無茶するな。心臓が幾つあっても足りないじゃないか。」
「龍也…センパ…イ?ど…して…ここに?」
「聖良の声が聞こえた。助けてって言ってるのがわかった。」
暁が駆け寄ってきて聖良の腕を止血し始める。こういう所は医者の息子だけあって、手際がいい。
響が浦崎の様子を見て、「うえ~こりゃ、当分再起不能だろうな。女も寄ってこないぜ。」と言っているのが聞こえてくる。
「聖良を保健室へ連れて行く。響、浦崎を頼む。暁も…ここ、頼んでいいか?」
「ああ、いって来い。こいつは任せておけ。」
「ありがとう。頼むな。」
「早く行け、とりあえず応急処置はしたけれど、大きい病院へ連れて行かないとダメだろうから…。多分傷は残るぞ。」
暁が眉を潜め痛々しげに言った。
俺は聖良を横抱きに抱き上げると、保健室へと急いで走り出す。
血の気の失った身体を強く抱きしめると、小さくうめいて俺に微笑もうとする。
聖良、護り切れなくてごめん。
二度とその白い肌に傷をつけるようなことはさせないから。
「聖良、そのガラスもういらないからな。ゆっくり指を開いて…。」
俺はそう言うとそっと聖良の指を一本ずつ伸ばしてやる。喉元をこれ以上傷つけないように気を配りながら、突きつけたガラスをそっと血に染まった手から取り上げる。
赤く染まったガラスを投げ捨てると細かく砕けて血しぶきのように辺りに飛び散った。余りの痛々しい姿に狂おしいほどの愛しさで聖良を抱きしめる。
「聖良…あんまり無茶するな。心臓が幾つあっても足りないじゃないか。」
「龍也…センパ…イ?ど…して…ここに?」
「聖良の声が聞こえた。助けてって言ってるのがわかった。」
暁が駆け寄ってきて聖良の腕を止血し始める。こういう所は医者の息子だけあって、手際がいい。
響が浦崎の様子を見て、「うえ~こりゃ、当分再起不能だろうな。女も寄ってこないぜ。」と言っているのが聞こえてくる。
「聖良を保健室へ連れて行く。響、浦崎を頼む。暁も…ここ、頼んでいいか?」
「ああ、いって来い。こいつは任せておけ。」
「ありがとう。頼むな。」
「早く行け、とりあえず応急処置はしたけれど、大きい病院へ連れて行かないとダメだろうから…。多分傷は残るぞ。」
暁が眉を潜め痛々しげに言った。
俺は聖良を横抱きに抱き上げると、保健室へと急いで走り出す。
血の気の失った身体を強く抱きしめると、小さくうめいて俺に微笑もうとする。
聖良、護り切れなくてごめん。
二度とその白い肌に傷をつけるようなことはさせないから。