【長編】Love Step~冷血生徒会長×天然娘の恋愛初心者ステップアップストーリー~
その聖良とか言うのが、どんな娘なのか興味が出てきた。

普段の俺なら絶対にこんな風に他人に興味を持ったりしない。

だが、このときは何故か聖良という娘を見てみたくなった。

自分でも珍しいことだと思う。

多分彼女のあまりの天然ぶりが、ツボに入ったのだと思う。



「聖良ってさぁ、もしかして、えっちの仕方とかも知らなかったりして?」

「え~! それは無いでしょう?
いくら何でも。ねぇ、聖良?
…って? え? ええっ?」

……信じられない。と、いった友達の声。

まさか…な?

ありえねぇだろ?

「………キスとかするんでしょ?体とかに…」

「ん~まあ、それもあるけど…その先は?」

「その先って…まだ何かするの?
キスして、えと、だっ抱き合って?
…きゃ~!! 恥ずかしいよ。もうやめようこの話」

…この声の様子だと、多分顔が真っ赤になってるんじゃないか?

「聖良、本気で言ってるの?
ああっ、もう信じられない。
天然どころか天然記念物じゃない!」

……マジで、天然記念物だな。

どんな娘なんだろう?

「いくらなんでもこのままじゃダメよ。
彼が出来ても1から教えてもらうって言うより、0.1から教えてもらうようなもんでしょう?
せめて基礎知識だけでもあたしたちで教育してあげなくちゃ。」

「そうね。このままじゃ、純情すぎて逆に相手が引いてしまうわね。」

「そうよ、適度な純情ならいいけど
ここまで筋金入りだと相手も可哀想過ぎるわ。」

「聖良は普通の男じゃ扱いきれないかもだねえ。クスクス…」




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