【長編】Love Step~冷血生徒会長×天然娘の恋愛初心者ステップアップストーリー~
「俺、すげぇ幸せだよ。聖良の澄んだ真っ直ぐな瞳に俺が映っている事がどんなに幸せだと感じているか…何かの形にして伝えることが出来たらどんなにいいかと思うよ。その天使みたいな微笑も、耳に心地良く響く笑い声も、俺を誘うような紅い唇も…誰にも見せたくないくらいだ。」

「やだ、龍也先輩。なんだか酔っているみたい。どうしちゃったんですか?」

「聖良のチョコレートに酔ってる。」

「また冗談言って。そういえば今日は会った時からずっと機嫌がいいですよね。何か良い事でもあったんですか?」

「だってさ、聖良が俺の為に作ったチョコレートを一緒に食べられると思ったら…ねぇ?」

そう言ってあたしを引き寄せるキスをする龍也先輩の顔が凄く色っぽくて、先輩の触れるところが全部熱くて胸がドキドキと暴走を始める。

「…んっ…ぁ…た…つや…」

「朝からずっと楽しみにしてたんだ。聖良とバレンタインの夜を過ごす事。家まで我慢するつもりだったけど、なんかもう止められなくなってきた。聖良…チョコレートに何か入れただろ?」

「え…何も…入ってません…っ。」

「ウソだ。絶対に何か入ってる。俺を夢中にさせる媚薬みたいなものが……すっげぇ聖良が欲しくなってきた。」


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