【長編】Love Step~冷血生徒会長×天然娘の恋愛初心者ステップアップストーリー~
胸倉を掴み浦崎を睨みつける。

浦崎が痛む頬を擦りながらも俺をあざ笑うかのように見て言った言葉は俺の胸の深部を抉った。

「おまえたち、まだ寝てないんだって?もう4ヶ月も付き合ってんだろ?普通だったらもうモノにしてるんじゃないか?」

「…おまえには関係ない。」

「いや、あるね。聖良はお前に強引に彼女にされたんだろう?じゃなきゃとっくにヤッテるよな。聖良がお前の事本気じゃないんだったら僕が貰う。」

「――!!なっ…何をふざけた事…。」

「ふざけてるわけじゃない。聖良が僕を好きになったら邪魔をせずにちゃんと譲ってくれよ。僕は彼女が気に入った。どうしても欲しいんだよ。」

「おまえはどんなに気に入った女も寝たらそれで終わりなんだろう?そんな奴が聖良に触れるなんて絶対許さない。」

「あははっ。寝たら終わり?そんなこともないんだけどね、まあ、そんなバカな女が多いだけさ。でも、聖良は違うよね。」

一瞬、浦崎の目に宿った光が俺を圧倒した。
こいつは、たぶん俺と女に対する視点が似ている。

バカな女、醜い女。顔がいいという理由だけで擦り寄って身体を預けてくる愚かな生き物。

俺は女を拒絶した。だが、浦崎は女を利用しているんだ。

だからこそ、こいつも聖良に惹かれるのかもしれない。

純粋な聖良、ピュアな心を持つ聖良。



こんな奴に奪われるわけには行かない。


聖良は俺の唯一自分から欲しいと思った女だ。
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