【長編】Love Step~冷血生徒会長×天然娘の恋愛初心者ステップアップストーリー~
生徒会室のソファーで聖良を抱きしめてじっとそのぬくもりを感じる。
そうしてからどのくらいの時間が経っただろう。
俺はそっと聖良の顔を覗き込みやっと止まった涙の後をそっと指でなぞった。
「落ち着いたか?」
「ん…。ヒック…なんとか…。」
落ち着いたと言いつつも、泣きすぎたせいで、まだ喉はしゃくっているし目は腫れて、相変わらず潤んでいる。
結局午後の授業に出られる状態では無い聖良を生徒会室に連れてきて休ませて、気が付けばもう6限目も終わる時間だ
あの後ひたすら泣きじゃくった聖良は、今やっと落ち着きを取り戻しつつあった。
覗き込む俺を心配させない為、まだ潤んで真っ赤の目を一生懸命に擦って笑みを見せようとする聖良が痛々しい。
ギュッと抱きしめて、聖良を腕に閉じ込めると唇を額に押し当てる。
「聖良…おまえは俺の事好きなんだよな・・・。本気で好きだって、俺だけを好きだって言ってくれたよな。」
「ハイ…先輩だけを好きです。」
「聖良…俺とだったらいいって言ってくれたよな。俺とならそうなってもいいって…。あの言葉信じてもいい?」
「…ハイ。本当です。先輩だけが好き…あたし、くやしい。」
「…聖良?」
「あたしは…龍也先輩にしか触れて欲しくなかったのに、あんなこと…。」
聖良はゴシゴシと唇をハンカチで擦りだした。
涙を堪えながら何かに取り付かれたように何度も擦っている様子を見ていると、唇がうっ血してきている事に気付く。
強く噛締めた部分は僅かに出血さえしている。
「聖良、だめだ。血が出てる、もうやめるんだ。」