【長編】Love Step~冷血生徒会長×天然娘の恋愛初心者ステップアップストーリー~
冬の気配を帯びた風が俺の髪を弄るように吹き抜けていく。
どの位そうしていたんだろう。ようやく自分がまだ冷たい廊下に座り込んだままだった事に気付き、ノロノロと体を起こしカバンを拾うと一瞬背中に鋭い痛みが走る。
殴られたときに打ちつけた背中が軋むように痛んだ。口の中も切れたようで唇と頬が腫れているのを感じる。
暁のヤツ…本気で殴りやがった…。
痛む背中も頬も、俺が傷つけた暁の心の痛みのようで…苦しかった。
指の間から零れ落ちる砂のように、何かが俺の中からサラサラと零れ落ちてなくなっていくような不安感が俺を包んでいく。
孤独感に苛まれる俺をあざ笑うかのように、晩秋の夕日がその輪郭を滲ませ紅に空を染め始めていた。
冬の訪れを告げるような心を冷たくさせる秋風が吹き抜け、俺の心を乱した。
―――さようなら、佐々木先輩
聖良の悲しげな声が胸に響く。
さようなら…
永遠の別れの言葉のようにさえに聞こえた。
付き合い始めてからずっと、名前で呼ぶようになっていた聖良が、俺を名字で呼んだ…。
もう……だめなんだろうか
恋も
友情も
どの位そうしていたんだろう。ようやく自分がまだ冷たい廊下に座り込んだままだった事に気付き、ノロノロと体を起こしカバンを拾うと一瞬背中に鋭い痛みが走る。
殴られたときに打ちつけた背中が軋むように痛んだ。口の中も切れたようで唇と頬が腫れているのを感じる。
暁のヤツ…本気で殴りやがった…。
痛む背中も頬も、俺が傷つけた暁の心の痛みのようで…苦しかった。
指の間から零れ落ちる砂のように、何かが俺の中からサラサラと零れ落ちてなくなっていくような不安感が俺を包んでいく。
孤独感に苛まれる俺をあざ笑うかのように、晩秋の夕日がその輪郭を滲ませ紅に空を染め始めていた。
冬の訪れを告げるような心を冷たくさせる秋風が吹き抜け、俺の心を乱した。
―――さようなら、佐々木先輩
聖良の悲しげな声が胸に響く。
さようなら…
永遠の別れの言葉のようにさえに聞こえた。
付き合い始めてからずっと、名前で呼ぶようになっていた聖良が、俺を名字で呼んだ…。
もう……だめなんだろうか
恋も
友情も