【長編】Love Step~冷血生徒会長×天然娘の恋愛初心者ステップアップストーリー~
暁が黙って立ち去る足音だけが静まり返った廊下に反響する。

聖良はまだ、この校舎のどこかに一人でいるのだろうか。

俺が傷つけてしまった心を抱えて、小さくうずくまり泣いている聖良の幻が薄暗い校舎の影の中に浮かび上がる。

抱きしめてその涙を拭ってやりたいと思う切ないまでの愛しさと共に、自分がわからなくなるほどの不安と怒りと絶望感が俺を襲ってくる。


俺は聖良の純白の羽を踏みにじり折ろうとしてしまった。


何よりも清らかで美しいものを…自分の欲望と怒りで汚してしまうところだったんだ。






聖良……ごめん……




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