【長編】Love Step~冷血生徒会長×天然娘の恋愛初心者ステップアップストーリー~
別れるなんて認めないと先輩は言ったけど、あれから全く連絡が無いのはもう、あたしの事嫌いになっちゃったからかもしれない。

あたしがあんまり何も知らないコだから、失望したかもしれない。

スキだらけで他の男の人にキスされてしまうようなコを彼女にしているのがイヤになったかもしれない。

あの日……先輩に抵抗してしまった事を怒っているのかもしれない。



あの時の事を思い出して、ブルッと体が一瞬震えた。

こわかった。

龍也先輩が知らない別の人みたいで…すごくこわかった。

床に押付けられた背中が冷たくて、
耳元で聞こえる先輩の声が冷たくて、
あたしに触れる手も、唇も、その声さえもが冷たくて

先輩がまるで違う人みたいに冷たくて




こわくて、必死で逃げてしまった。



先輩を傷つけてしまったかもしれないけれど、あの時はその場にいてはいけない気がした。

ひとりになって冷静に考えなくちゃいけないと思った

だから、先輩をひとり置いて生徒会室を後にした。



どうしてだろう



あの時何故あんな風に言ったんだろう



無意識に先輩を傷つけようと思ってしまったんだろうか。



『さようなら。佐々木先輩』



佐々木先輩…なんて言ったら先輩が傷つくのはわかっていたのに……




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