Replicant・Lover's-L No.6
「何で? あたしが悪いんじゃん。あたしが言うこと聞かずに出て言ったから……」

「それも俺の責任だ」

こう言って、あたしの持ってた鞄を指差した。

ん?

良くわからなかったけど、鞄をジンの前に持ってくると、ジンはあたしの鞄の中に手を入れて、DS3を取り出した。

「キミがゲームに夢中になるのは、俺がセクサロイドとして無能だからだとヨシダにも言われた。確かにその通りだと思う。それに……」

ヨシちゃん、あたしの知らないところで、そんなことを。

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